東京都立大学では、「学位授与の方針」の中で、卒業までに学生が修得すべき学修成果として、以下の項目を明確にしています。
その獲得に向け、FD委員会では、授業担当者がそれぞれの授業の目的・内容にあった授業の再設計ができるように、学生が主体的に考える仕組みにはどのようなものがあるのか、またこれらの仕組みと授業時間外学習をどのように組み合わせれば学生が確実に知識や能力を修得できるのか、などを検討し、情報共有を進めています。また、これらを推進するための材料として、アセスメント・ポリシーに基づくアセスメントを実施し、常に最新の学生動向を理解した上での教育改善も進めています。
本学は、学修成果にある知識や能力の習得度を厳正に評価する成績評価システムの確立も目標としています。大学が信頼できる成績評価を提供することによって、企業が学生の採用に成績を重視するようになり、その結果、学生の学習意欲が高まることを目指しているからです。そのためFD委員会では、これまでも目標とする成績分布の導入や成績表示方法の改善にも取り組んで来ました。
本学FD委員会の活動は、単なる授業改善にとどまらず、マクロからミクロまで幅広いレベルの教育支援を展開しています。今後も活動の効果を検証しながら、時宜にかなった企画を充実してまいります。学生・教員の皆様にも、主体的にFD活動に参加していただくようお願いする次第です。
大学教育センター長・FD委員会委員長
人文社会学部 人文学科 歴史学・考古学教室 教授
谷口 央